野良猫を保護した後の準備

野良猫を拾ったらどうしたらいい?

動物が好きなら犬や猫を拾った経験は誰にでもあると思いますが、実際拾った後の事を考えている人は少ないかもしれません。

私が現在飼っている猫達は元々野良猫だったのですが、結構野良猫を保護するのは大変なことだと実感しています。私自身、最初に保護した1匹目のときは何の知識もなかったので苦労しました。

今回は野良猫を保護した後にやることをまとめましたので、よかったら参考にしてみてください。

野良猫を保護した後にやること

ペットショップで飼っている猫や、ブリーダーさんが育てている猫と違い、野良猫を保護するというのはとても難しいことです。

野良猫の場合は、基本的に警戒心が強いことが多く、性格次第ではうまくいかないことは多々あります。

野良猫に接するときは、根気強く、余裕を持って接してあげましょう!

野良猫か家猫か確かめよう

外に居る猫は、すべて野良猫というわけではなく、飼い猫が迷子になっているケースもあります。

飼い主によっては、放し飼いをしている方も結構見かけるので、ご飯をちゃんと食べている状態か、首輪をつけているか、毛が手入れされているかなど、猫の状態を必ず確認しましょう。

基本的に野良猫は警戒心が強く、人が近づくと逃げる傾向がありますが、人懐っこい猫もなかにはいます。

POINT

家で飼われていた猫の傾向
・人懐っこい(近づいたり、擦り寄ってくる)
・逃げない
・首輪をしている
・毛の艶が良い

首輪(タグ)に飼い主の連絡先が書かれていることがあるので、その場合は、ぜひ連絡してあげてください。

脱走して迷子になっていそうなら、飼い主さんが捜しているかもしれないので、警察や保健所に確認してみることをおすすめします。

野良猫を保護したときに準備しておきたいもの

猫を飼ったことがあるなら、ある程度知識がある方も多いですが、急に保護することになった人は準備が足りないかもしれません。

POINT

猫を保護したときに必要なもの
・厚手の手袋など
・肌を露出させない服装
・猫のエサ
・キャリーバッグ(できればケージもあった方が良い)

人に慣れていない野良猫は、引っかいたり噛み付いたりすることがあるので、必ず肌を露出させない服を着るようにします。用意できそうなら、爪や牙を通さない厚手の手袋も準備しましょう。

動物病院に行くときには、キャリーバッグも必ず用意しましょう。
抱きかかえていくと脱走されて、見知らぬ土地で猫が迷子になってしまう結果に繋がってしまいます。

それと、猫を家で保護するにはケージもあった方が猫も安心して過ごせますし、脱走防止になります。

野良猫の状態を確認しよう

野良猫といっても、拾った環境や猫の体調などで対応も変わってきます。

例えば、怪我をしている、衰弱している、子猫が生まれているのを見つけてしまったなど様々な理由が考えられます。

既に保護をしてしまっているのを前提でお話しますが、まずは動物病院へ必ず連れて行きましょう。

動物病院で必ず診察を受けるようにする

野良猫が健康だと思っても、保護したときには必ず診察を受けてください。野良猫にはダニやノミが寄生している可能性があります。ダニやノミは、人にも被害があるので、家に持ち帰ってしまう前に対策して十分気をつけましょう。

また、見ただけではわからない病気の可能性もありますので、一度は診察を受けましょう。

動物病院の費用はそれなりに掛かります。猫の状況や病院によって費用は変わりますが、初診料・予防接種・検査費用で少なくとも1、2万は掛かると思います。

猫はどんな食べ物を与えればいい?

動物病院に連れて行けば先生から適切なアドバイスをもらえると思いますが、経済的な理由などで連れて行けない方もいると思います。

その場合、どんな食事を与えればいいのか?についてですが、成猫や子猫で変わるので注意してみてください。

子猫の食事

生後約3週間ほど経っているなら、猫用の離乳食を与えられます。

離乳している猫の見分け方ですが、歯茎に触れてみて硬いものが当たるようなら離乳を始める合図です。

乳歯が完全に生えているならミルク以外のものを与えることができます。

それ以外の生まれて間もない子猫の場合は、猫用のミルクを与えてみましょう。

与える際は、人間が飲むミルクを与えてしまわないように注意が必要です。
人が飲むミルクは下痢になることが多く、最悪の場合は脱水症状になることもあるので、必ず猫用のミルクをあげてくださいね。

またミルクを受け皿で飲めない子猫の場合は、哺乳瓶などを使って飲ませてあげる必要があります。哺乳瓶がないならスポイトなどを使ってもいいと思います。

成猫の場合

成猫の場合は、基本的にドライフードで問題ありません。

ただ、ドライフードを食べてくれないならウェットフードの方がいいこともあります。

ウェットフードはドライフードよりもニオイが強く、食べやすいので、ドライフードを食べさせられない状況なら、ウェットフードをおすすめします。水分量も高いので、水をあまり飲まないときにも有効です。

※ウェットフードの場合は、総合栄養食と記載されているものを与えましょう。総合栄養食の記載のないものは栄養が偏っていてバランスが良くないため、基本食となりません。

猫に餌を与えるときは、人間用の食べもの&飲み物はNGです。詳しくは「キャットフードの種類や選び方」を参照ください。

野良猫に接する注意点

野良猫も人間と同じように、極端にいえば食べものと水さえ与えれば生きていけます。

ただし、飼うつもりなら注意しなければならないことがありますので、心構えをしておいた方がいいでしょう。

野良猫に触る前に気をつけること

猫から人にうつる感染症がいくつかあります。

まず、猫に付いているノミやダニなどに噛まれたり、引っかき傷から感染することがあるので、触った後には必ず手を洗うようにします。手に傷があるときにも触れないようにしましょう。

特に子供や赤ちゃんが居る方は注意しましょう。野良猫は外で過ごしてきた為、雑菌だらけです。しっかり石鹸で手を洗うことが予防に繋がります。

野良猫は警戒心がある

上の方でも少し触れましたが、野良猫によっては警戒心が強いことがあります。元々外で育った猫は、人に慣れていません。

もし警戒心が強く、威嚇などをしている猫なら、安易に手を出さない方がいいです。猫の牙や爪は鋭いので怪我をする恐れがあります。

実際、猫に本気で手を噛まれて何針も縫ったケースもあります。そのため、人に慣れるまでは触れないようにして、じっくり様子を見てあげた方がいいと思います。

野良猫は外に行きたがる

生まれたときから室内で過ごしてきた猫は外に行きたがらない傾向がありますが、外で過ごしてきた猫は異様に鳴いたり、扉をガリガリしたり、外に執着心を持つことがあります。

外になわばりがあるので、パトロールしたくてそわそわしているのかもしれません。

野良猫は、高確率で脱走します。一旦外に出てしまうと捜すのも大変なので、脱走防止の対策は必須といえます。

関連「猫の脱走防止対策

野良猫を懐かせたいなら根気が必要

人に慣れていない猫を懐かせるのは、とても時間が掛かります。特に敵意をむき出しで、人に威嚇している猫の場合は懐かせるのが難しいですし、慣れてくれるまで時間も掛かります。

野良猫の場合は、ケージを用意してあげて餌皿・トイレ・寝床を作ってあげましょう。猫が安心して過ごせるスペースを確保してあげるのは大切です。

このときケージのドアは開けっ放しにして、何日か様子を見てあげることが大切です。猫が自分から近づいてくるようなら触ってもいいと思います。

重要なのは人の環境に慣れてもらうことだと感じます。猫が安心感を得るには、ながい時間が掛かりますが焦らずゆっくりと待ってあげましょう。

野良猫の体は洗った方がいい?

猫は基本的に洗う頻度は少なくて大丈夫です。野良猫を保護したときに洗いたくなる気持ちはわかりますが、猫は水に濡れることを嫌うので、ほとんどの猫は暴れます。

猫にもストレスをかけますし、洗う方も大変だと思うので、時期を見て慣れてきてからでも遅くありません。

また洗えない猫の場合は、蒸しタオルで体を拭いてあげるのをおすすめします。体を触るのが難しい状態なら猫が落ち着いてから拭いてあげましょう。

いずれも、動物病院に連れて行っている場合は、先生の指示に必ず従った方がいいです。

保護した後に飼えなくなった場合

悲しい現実ですが、猫を拾ったけど飼える環境にないから捨てる。という方もいます。

猫の里親を募集をしている施設などでも、「懐かないから」「家具がボロボロにされるから」「吐かれて汚される」からという理由で、猫を返す人も多いようです。

個人的な意見としては、一度保護を決めたら最後まで面倒を見てあげるのが大切だと思います。

飼えなくなったときは、引き取ってもらえる方を探すまでが、保護した責任だと私は感じます。これらの責任を持てそうにないのなら、猫を保護するべきではありません。

飼えなくなった場合は、必ず引き取ってくれる人を探そう

猫を飼う予定だったけど飼えなくなった場合は、必ず引き取ってくれる里親を探しましょう。

友人・知人に相談してもいいですし、猫を保護してくれる団体に電話するのでも構いません。猫を引き取ってくれる方はどこにでもいるものです。

今ではインターネットも普及しているので、里親募集サイトなどを探すと結構ヒットします。ぜひ猫が安心して暮らせる場所を見つけてあげてください。

■保健所では保護してもらえない

保険所に連れて行く=保護してもらえると思っている方は居ないと思うのですが、念のため。

保険所では犬や猫を保護する期間が一応ありますが、ながくても1週間ほどで、引き取る人がいなければ殺処分されてしまうので注意です。

せっかく助けた命ですから、飼ってくれる方を見つけてあげることを願います。

最後に

野良猫を保護する方は良心的な方が多いと思いますが、野良猫を「可愛いから」という理由で拾って、飼えないから捨てるという方も多いようなので、この場を借りてお伝えしました。野良猫を保護する前にじっくり考えてみてください。

野良猫に餌を与える場合も同様に、近隣に住んでいる方に迷惑を掛けることもあります。

野良猫に餌を与えて、その場に居つかせてしまうと、動物が嫌い・苦手な方もいるので迷惑になることもあります。場所によっては、「餌を与えないでください」など、看板が置いてある地域もあります。

ゴミ袋が荒らされたり、排泄物などの問題が出てくるので、保護したり飼うことができそうにないなら餌を与えないようにしましょう。

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