猫の多頭飼い前に考えたいこと

猫を複数飼う前の心得

猫がたくさん居たら幸せ!数匹一緒に飼ってみたい!と考えたことがある人は多いかもしれません。

私自身、多頭飼いしていますが、猫を一匹で飼うよりも難しいと感じます。

多頭飼いしてからでは遅いので、飼う前にじっくり考えてみましょう!

多頭飼いするデメリットを抑えておきたい

多頭飼いするのは確かに楽しいし、一匹の猫を飼ってるだけでは見ることのできない猫同士のコミュニケーションがあるので、楽しい気分になれます。

ただ、多頭飼いのデメリットは確実にあるので、それらは必ず多頭飼いする前に意識しておいた方がいいでしょう。

POINT

多頭飼いのこんなところが大変!
・餌代など出費が倍になる
・なわばり争いがある
・相性が悪いと喧嘩することが多々ある
・部屋やトイレの掃除が大変になる
・家具や壁の被害が多くなる

一度多頭飼いしてしまうと、途中でやめることが難しいので、はじめにデメリットのお話からさせてもらいました。

多頭飼いすると大変なことは多々ありますし、猫の性格次第ではさらに問題行動が出てくるものなので、じっくり考えてみてください。

多頭飼いすると餌代や砂代の出費も倍に!

当たり前のことですが、猫が一匹増えると、餌代や砂代、または定期健診などに掛かる費用も掛かります。

餌や砂は猫が生きる為に必要なものなので、省くことはできません。経済的に厳しい状況なら多頭飼いはおすすめしません。

多頭飼いするなら、なわばり・テリトリーにも気をつける

猫にはなわばりと言われているテリトリーが存在しています。これは外だけではなく、家の中でもあります。猫が一度行った場所(部屋)はなわばりと認識されることがあるので、テリトリーを広げてしまうと大変になってしまうこともあります。

このテリトリーがある場合に、他の猫が侵入すると攻撃したり、威嚇することがあるので、新参猫を途中から部屋に入れる場合は十分注意しなければなりません。

猫同士が初対面ならケージなどに入れて、慣れるまで様子を見たほうがいいと思います。

猫同士の相性が悪いと喧嘩することがある

多頭飼いをしていて、猫同士の喧嘩が絶えない家庭は意外と多いです。

猫も人間と同じように性格も様々なので、おとなしい猫だと思っても、新参猫の登場で性格が豹変する猫も珍しくありません。うちの猫のなかにもおとなしい猫がいますが、一度なわばりに入られると威嚇して攻撃的になることがありました。

そのため、猫同士の相性が悪いと一緒に生活させるのが難しくなってしまいます。

多頭飼いなら小まめに掃除したい

多頭飼いの場合、部屋やトイレ掃除は一匹で飼っているより小まめにした方がいいと思います。

特にトイレは悪臭の原因になりがちなので、小まめにを心がけましょう。抜け毛に関しては、猫の寝床をつくってあげて、なるべく集中的に毛をとれるような環境にすることも大切です。

多頭飼いだと家具や壁が傷つく頻度が高い

猫の爪とぎは習性なので防ぐことは難しいです。どんな性格の猫でも家具や壁で爪とぎをすると思っていた方がいいです。

多頭飼いだと家具などに爪を研がれる確率があがるので、壁を保護できるシートを使ったり、爪とぎは複数用意しておいた方がいいでしょう。

また、予め爪を切っておくのも有効な対策方法だと思います。

本当に多頭飼いできそうなのか考える

猫は一匹だけ飼うのも大変です。多頭飼いとなると、さらに苦労することが多くなります。

猫も一匹の方が平穏に暮らせる場合も多い

上記のデメリットでお伝えしたように、猫も一匹だけの方が幸せなこともあります。その為、多頭飼いする前に本当に複数猫が居た方がいいのか?を考えた方がいいでしょう。

私たち飼い主側からの視点では、猫が一匹だと「寂しくないのかな」「友達が居た方が楽しいのでは?」と思うこともありますよね。

ただ、猫は犬など群れで生活する動物ではなく、元々単独で生活していたという説もあり、単独行動を得意としているとされています。

また猫は、飼い主を同居人として認識している人間のことを大きな猫だと思っているといわれているので、飼い主が愛情を注いであげたら寂しくないのかもしれません。

猫を飼ったことがないけど初めから多頭飼いしたい

はじめて猫を飼うけど、多頭飼いできる?と質問されたことがあります。個人的に、猫を飼うのが初めてでも多頭飼いはできます。むしろ最初から複数で飼う方が問題がないことが多いと感じます。

さらに兄弟猫や、子猫のうちから一緒に過ごした方が大きくなっても仲良しなことがほとんどです。

逆に猫がある程度成長してしまうと、なわばり意識が強くなり、テリトリーができあがってしまうので、新参猫を迎えるときに攻撃的になることがあるので注意が必要です。

できれば初めから多頭飼いすることをおすすめします!

多頭飼いのコツに関しては「2匹飼うときのポイント」まとめましたのでよければどうぞ!

猫の幸せと人の幸せ

一匹だけで飼うか、多頭飼いするかは、私たちがどのような付き合い方を猫に求めるかだと思います。

猫は一匹で飼われている場合、対象が飼い主しかいないので、食事がほしいときも、甘えるのも、遊ぶのもすべてを飼い主に求めます。それに対して、複数猫がいると餌は飼い主に求めますが、遊ぶときは他の猫を相手にすることも多くなります。

飼い主側としても、一匹だけ飼っている方が猫と集中して遊ぶことができるのでメリットも多いでしょう。いつでも猫が自分に向いててほしいと思うなら一匹だけで飼うのが望ましいと思います。

多頭飼いをする前に考えたい事のまとめ

実際に、多頭飼いをして失敗した!と思った飼い主さんも多いかと思います。それだけ多頭飼いするというのは難しいことだと感じています。

私の場合は、野良猫を保護していて気づいたら猫を複数飼っていた状況なので、多頭飼いしたい!と思っている方とはまた違うのかもしれませんが、大変だと知っておく事で心構えができるのではと思います。

最も、難しいのは猫同士の相性問題だと思います。相性が悪いと、とことん喧嘩します…飼い主にとってはよかれと思って複数飼いしたのに気が気じゃないですよね。

ただ、猫もじゃれあいから喧嘩になることもあるので、それらを飼い主が見極めなくてはなりません。場合によっては飼う部屋などを別々にする方法などをとってみるのもいいかもしれません。

相性問題だけは、実際に飼ってみないとわからないので、ぜひ多頭飼いをする前に十分考えたうえで後悔しないようにしましょう!

これらが予想できていて後悔しないなら、複数飼いでも大丈夫だと思います。私たちが環境を整えてあげることで、猫にとっても居心地がいい空間ができます。

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