爪とぎ器でおすすめの材質は?種類別に比較

猫に最適な爪とぎ器とは

爪とぎ器の種類によっては猫が爪とぎしてくれないことがあります。その場合、猫が気に入る爪とぎ器を選んでみてください。ちょっとしたことがきっかけで爪とぎ器を使い始めると思います。

爪とぎ器を使っていない場合は、家具などで爪を研がれる可能性が高いので、事前に準備しておくことをおすすめします!

猫が気に入る爪とぎ器とは

爪とぎ器といっても種類がたくさんあるので、一体どの製品を選んだら猫が使ってくれるのか悩んでいる方は多いですよね。

私は初めて選んだ爪とぎ器を猫に使ってもらえなかった経験があります。今でも爪とぎ器を選ぶのは難しいと感じています。猫の性格や好みによっては使ってくれないことがあります。

ただ、初めて爪とぎ器を使う場合でも、選び方のポイントを知っていると猫が使ってくれる可能性も高くなると思います。

個人的に、爪とぎ器を選ぶときに重要なのは、材質・形・ニオイだと思いました。

爪とぎ器の材質

爪とぎ器の種類によっては、材質が異なります。材質は得に大切なことで、猫が気に入るか決まると言っても過言ではありません。

また、材質のニオイでも、猫が使ってくれるか関係してきます。

猫はニオイを嗅いで落ち着くかどうか決めているそうなので、使ってくれない場合はそれぞれの材質のメリットとデメリットを見て判断してみてください。

段ボール・紙タイプ

値段の安いものは段ボールで作られているものが多いです。各メーカーで販売されている爪とぎ器ではダンボールが多い印象です。

段ボールを好きな猫は多いので、比較的使いやすい爪とぎ器です。その反面、研ぎクズが散らかってしまうので飼い主にとってはお掃除が大変になってしまうかもしれません。

また、段ボール製品のなかには交換して使えるタイプと、使い捨てのタイプがあるので購入するときは気をつけましょう。

POINT

▽メリット
・値段の安い製品が多い
・交換できる製品もある
・段ボールなので環境に優しい

▼デメリット
・長持ちしづらい
・研ぎクズが出やすい

 麻布・麻縄タイプ

 

所謂、麻で作られたタイプの爪とぎ器は段ボールよりも丈夫です。材質では最も丈夫なタイプで、バリバリ爪とぎしても丈夫な繊維なので長持ちします。

研ぐ力の強い猫には麻タイプが向いています。また、研ぎクズが出づらいのもメリットです。

ただし、麻のニオイを嫌う猫も意外と多いので使うかどうかは猫次第です。飼い主的には掃除が楽なので麻タイプを気に入ってくれる猫ならおすすめします。

※麻は植物の葉や茎などから作られた繊維の総称です。

POINT

メリット
・丈夫で長持ち
・研ぎクズが出づらい
・力強く爪とぎができる

デメリット
・麻のニオイが苦手な猫もいる
・段ボールより値段の高い製品が多い

綿・綿縄タイプ

綿タイプは、ポール型の爪とぎ器やキャットタワーでよく使われています。ポール型の爪とぎなら綿か麻のどちらかになるでしょう。

麻のニオイが苦手で爪とぎ器を使わない場合、綿タイプを使ってみるのもいいかもしれません。

ですが、綿タイプも製品によってはニオイの強いものがあるので猫が気に入らない可能性はあります。製品自体の臭いがあると気になって使わないことが多々あります。もしくは、飼い主さんが気になる場合もあるかと思います。

ただ、ポール型に使われている綿も麻と同じく丈夫なので、しっかりしたものを使えば長持ちしやすいです。

POINT

メリット
・丈夫で長持ち

デメリット
・選べる種類が少ない
・ニオイが強いことがある

木材タイプ


爪とぎ器の材質として主流なのは、段ボール・麻・綿といえますが、木材を使った爪とぎ器も販売されています。木材は値段が高く、製品の種類も少ないのですが、木の質が好きな猫もいるので場合によっては木材を選んでもいいと思います。

また、布などの材質は猫の爪が引っ掛かる事があるのですが、木材は爪が引っ掛かることが少ないので、そういう材質を使いたいなら十分メリットはあります。

ただし、研ぎクズが多少出るので飼い主としてはデメリットになるかもしれません。

POINT

メリット
・丈夫で長持ち
・布と違い、繊維に爪が引っ掛かる事がない

デメリット
・製品の種類が少ない
・研ぎクズが出やすい
・値段が高い

爪とぎ器のニオイで使わない場合がある

爪とぎ器のなかには製品のニオイが強いものがあります。人が良い匂いと思っても猫にとっては苦手な臭いになってしまうことがあります。

特に麻や綿の中にはニオイが強く、独特な香りがする爪とぎ器があります。

その場合は、製品自体のニオイが消えるまで猫も使わないかもしれません。また、猫が使いやすいようにマタタビの粉が使われているものがありますが、こちらもマタタビが好きじゃないと効果は薄いと感じます。

爪とぎ器は消耗品・値段はどのくらいするのか

爪とぎ器を消耗品と考えると気になるのが値段です。ただ爪とぎ器はメーカーや種類によって値段は大きく変わってきます。

値段が安いものは1000円以下で購入できるものもありますが、値段の高い製品だと数千円するものもあります。材質によっても価格帯は変わってくるでしょう。

また、メーカーによりますが爪とぎ器には交換して使えるものが販売されていることもあるので、そちらを使った方が安く済みます。

爪とぎ器の種類

爪とぎ器の形も重要な項目の1つだと思います。爪とぎ器の形によっては猫が爪を研ぎづらくなります。爪とぎ器には壁・柱に設置できるタイプもあるので、壁にバリバリ爪を研がれるなら固定して使える爪とぎ器を付けるのもいいでしょう。

体の衰えがある猫には高さのない爪とぎ器の方が使いやすいかもしれません。

ポールタイプ

マルカン どこでもツメとぎタワー

爪とぎポールは各メーカーから様々な種類の製品が販売されています。材質は主に麻縄・綿が使われています。そのため、丈夫な爪とぎ器を探しているのならポールタイプをおすすめします。

猫が使うときは両手でガリガリやるのがよく見るパターンですが、他にもしがみついたりする猫もいます。

ポール型の爪とぎ器で気をつけたいことは、組み立ててネジで固定する製品の場合ちゃんとボードを固定しないと倒れてしまうことがあります。ポール型は人や猫が接触すると、すぐに倒れてしまうこともあるので十分スペースを確保して使ったほうがいいです

また、ネジの締め付け具合によりボードがグラつく恐れがあるので気をつけましょう。。

こんな猫と飼い主におすすめ
・元気な子猫・成猫を飼っている
・部屋に置くスペースを確保できる
・丈夫で長持ちする麻縄・綿縄を使いたい

ソファー・ベッドタイプ

猫壱 バリバリ ベッド

ソファー・ベッドタイプは麻布や段ボールで作られている事が多いです。段ボールタイプのものは安価なので消耗品と考えるとコスパがいいです。

最大の利点は子猫・成猫・老猫、どの猫にも相性がいいことだと思います。小型の爪とぎ器ならケージの中に入れて使えるものもあります。

またソファー・ベッドタイプの爪とぎ器の形は様々で、珍しいものだと猫が中に入って使える「ガリガリスクラッチャー」などの爪とぎ器もあります。

ただ、材質が段ボールだと研ぎクズが出やすいので、掃除するのが面倒だと感じる方は他の材質を選んだ方がいいです。

こんな猫と飼い主におすすめ
・どの猫にも使える材質を探している
・値段の安い爪とぎを使いたい
・ケージの中に入れて使う予定

マット・シートタイプ

スクラッチマット

段ボールや麻タイプの爪とぎ器が気に入らない猫ならマット・シートタイプを使う場合も多いです。絨毯やカーペットタイプじゃないと爪研ぎしない猫もいます。

マットタイプの利点としては場所をとらないことです。部屋のどこでも使えるので猫がよく過ごしている場所に置きやすいです。

それと「マルカンのマット」のようにテーブルや椅子の脚に巻きつけることができるタイプの爪とぎ器もあります。

爪研ぎしてほしくない場所に使えるのでおすすめです。

ただし、マットタイプは質によっては爪が引っ掛かることがあります。それと、重さが十分ないと浮き上がってしまい猫が使いづらいことがあります。

こんな猫と飼い主におすすめ
・場所を選ばない爪とぎ器がいい
・絨毯・カーペットタイプしか使わない猫
・ケージや寝床に使いたい
・床や柱を保護したい

壁に固定して使えるタイプ

壁に貼れる爪とぎボード

壁や柱で爪とぎされる場合は、壁に固定して使えるタイプの爪とぎ器がいくつか販売されています。メリットは床に置くわけじゃないので、場所を取らず邪魔になりません。猫が壁・柱にガリガリやってしまうときに便利です。

しかし、確実に猫が使ってくれるかはわかりません。設置しても猫が爪とぎ器を避けて別の壁で爪を研いでしまうこともあります。色々な壁にガリガリやってしまうときには、複数個所に取り付けした方が壁を守りやすいです。

爪とぎ器だけで防げないときは、壁に貼って使える保護シートも合わせて利用してみることをおすすめします!家具や部屋の作りによっては壁に設置することができない場合があるので、置くタイプの爪とぎ器が合わないときの最終手段といえます。

こんな猫と飼い主におすすめ
・壁・柱で爪研ぎされる場合
・置くタイプの爪とぎ器を使わなかった
・部屋をすっきりさせたい

ハウス仕様の爪とぎ器

猫爪とぎボックス

メーカーからはボックス型の爪とぎ器も販売されています。ボックス型の爪とぎ器の値段は1000円以下で購入できる安いものや、なかには木材でつくられている製品もあります。

ボックス型は箱の中に爪とぎ器が設置されているので寝床としても使えます。

猫はダンボールが好きなので使いやすいですが、爪研ぎがメインというよりも寝床になることが多いので普通の爪とぎ器を使いたいならおすすめしません。

多頭飼いの場合は爪とぎ器をいくつか用意した方がいい

多頭飼いの飼い主さんなら複数の爪とぎ器を用意した方がいいでしょう。理由としては、爪とぎ器の消耗スピードが早いからです。多頭飼いの場合、爪とぎ器の消耗が一匹で飼っているより段違いに早いです。

老猫の場合は爪を研ぐことが少なくなりますが、元気な成猫は爪を研ぐ頻度が高いです。猫を数匹飼っている家庭ではいくつか用意しておくのをおすすめします。

私の家ではキャットタワーや床に設置するタイプの他に、壁に固定できる爪とぎ器を使用しています。猫が数匹いると、それぞれ気に入る材質や種類が変わってくるので何箇所かに爪とぎ器を置いて対策しています。複数設置した方が目立つので猫も使いやすいと思います。

※猫によっては一度気に入った1つの爪とぎ器しか使わなくなることもあるので複数に置いた爪とぎ器の意味がなくなる可能性もあります。

爪とぎ器以外にも選択肢はある

猫の爪とぎをやめさせたいと考えている方は多いですが、爪とぎは猫の本能・習慣なので、爪とぎをやめさせるのは難しいと思います。

そのため、飼い主が何らかの形で家具や壁などを保護しなければなりません。猫の爪が伸びていると壁なども傷つきやすくなるので事前に爪を切っておくという手段もあります。

猫の爪研ぎを対策したい方は爪とぎ器にこだわらず色々な方法を試してみることをおすすめします!

爪とぎ器以外の方法は「猫が家具で爪を研ぎするのをやめさせる対策方法」をよかったら参照してみてください。

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